ピラティス×ボディメイク お役立ちコラム

股関節を柔らかくする方法はある? おすすめの運動について紹介

2022年12月23日

太ももの骨・大腿骨と骨盤をつなぐ関節「股関節」。歩いたり走ったりするときだけでなく、日常のさまざまな動作に使われる重要な部分です。本来は可動域の広い関節ですが、何らかの原因で硬くなってしまったのを放置しておくと、さまざまなトラブルの原因となってしまうこともあります。今回は、股関節を柔らかくする方法と、股関節の可動域を広げるおすすめの運動について詳しく解説していきます。

股関節が硬くなる原因

「股関節が硬い」というと、関節そのものが硬くなっていると思われがちですが、厳密にはそうではありません。股関節はもともと、多方向に動くことができる可動域の広い関節です。ところが、股関節の周りについている筋肉がさまざまな原因によって硬くなってしまうことで、動きが悪くなってしまうのです。では、なぜ股関節周辺の筋肉が硬くなってしまうのでしょうか。主な原因を詳しく見ていきましょう。毎日同じ姿勢でいることが多い長時間のデスクワークで座りっぱなしの方など、毎日同じ姿勢でいることが多い方は股関節が硬くなりやすいと言われています。股関節は使う機会が少なければ少ないほど硬くなってしまいます。1日9時間以上を座って過ごす人は、そうでない人に比べて臀筋が弱くなってしまい、結果的に股関節が硬くなってしまうのです。歩き方や走り方が悪い歩くときや走るときの姿勢が悪い方もまた、股関節が硬くなってしまいます。なぜなら、歩き方や走り方が悪いと、足を動かす範囲が限定的になってしまい、結果的に筋肉が硬くなり股関節の可動域も狭まってしまうからです。歩き方や走り方が悪くなる原因は、日常的に高すぎるヒールの靴を履いていたり、猫背でいることが多いなど姿勢が悪かったりすることが考えられます。先天的な原因によるもの人によっては生活習慣などが原因なのではなく、生まれつき股関節が硬い方もいます。例えば、乳児期に股関節亜脱臼の診断を受けたことがある人は、構造的に股関節の動きが制限されてしまうこともあります。こうした先天的な股関節の硬さには、無理なトレーニングやストレッチは禁物です。柔らかくしようとして無理をしてしまうと、脱臼する危険性もあるため注意しましょう。

股関節が硬くなることで起こる問題

大腿骨と骨盤をつなぐ「股関節」は、日常のさまざまな動作に使われる大切な部分です。そのため、股関節が硬くなったのを放置していると、さまざまなトラブルの原因となってしまうこともあります。股関節が硬くなることで生じる問題について、ご紹介します。むくみや脂肪で足が太くなりやすい「股関節が硬い=周辺の筋肉が硬い」ということですので、血行が悪くなり老廃物が効率的に排出されにくくなります。そのため、脂肪や老廃物が体内に蓄積しやすく、むくみの原因になってしまいます。また、血行不良は基礎代謝を低下させてしまうため、エネルギーが消費されにくく太りやすくなってしまいます。姿勢が悪くなりやすい股関節が硬くなると骨盤が後ろに傾いてしまうため、姿勢が悪くなってしまいます。また、股関節が硬いと筋肉の伸び縮みがしにくいため、股関節でうまく衝撃を吸収することができません。股関節は立つ・歩くといった日常動作に関わる大切な部分のため、衝撃が吸収できないことで腰への負担が増して腰痛の原因となってしまうこともあるでしょう。ケガや体の不調につながる股関節は日常のさまざまな動作を支える大切な関節のため、硬くなることで転倒のリスクが高くなりケガの原因となってしまうこともあります。また、股関節が硬くなることで血液の流れが滞ってしまい、酸素や栄養素を含んだ血液が体に行き渡りにくくなってしまうため、疲れなど体の不調につながることもあります。

股関節を柔らかくする運動

股関節が硬くなる原因と、硬くなることの問題点が分かったところで、股関節を柔らかくするおすすめの運動を見ていきましょう。ここでご紹介するのは、運動が苦手な方でも比較的簡単に取り組むことができるピラティスのトレーニングです。特別な道具がなくてもできるトレーニングですので、股関節の硬さが気になる方はぜひ試してみてください。レッグ・サークル股関節をほぐして可動域を広げるためのトレーニングです。両手を横に広げて仰向けになり、片足を膝を伸ばした状態を維持したまま、床に対して90度近くなるように持ち上げます。息を吐きながら右足の場合には右回りに10回、左足の場合には左回りに10回、股関節から足をぐるぐると回します。この動きを両足交互に行いましょう。ポイントは、足首がしっかりと曲がっていることです。左右のお尻が床から浮いてしまわないように意識して行いましょう。サイド・キック股関節の曲げ伸ばしを行うトレーニングです。骨盤と床が垂直に、ウエストと床の間に隙間ができることを意識して横になります。そのまま両膝を軽く曲げ、上側の足を骨盤の広さに持ち上げ、息を吐きながらかかとを曲げたまま足を前後に動かします。股関節が硬いままで放置をしていると、ボディラインが崩れるだけでなく体にさまざまな不調が起こることがあります。股関節の硬さが気になる方は、ぜひ上記でご紹介したピラティスのトレーニングを試してみましょう。

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